和歌山|96年の歴史が繋ぐ梅の魅力
和歌山の恵みでつくる「梅コーディアル」ギフト

ムードマークでは、和歌山県で梅一筋96年の老舗<梅屋>が手掛ける「梅コーディアルセット」の取り扱いをスタートします。和歌山県産梅果汁を使用した梅コーディアルは、ハーブやスパイスを合わせることもできる新感覚のドリンク。味わいはもちろん、見た目の美しさにもこだわったアイテムは「より多くの人に梅の魅力を届けたい」との想いが込められています。今回は開発担当者の山下晴久さんに商品の魅力をお伺いしました。
大正15年創業、梅一筋96年<梅屋>

和歌山県田辺市の田辺湾沿いに会社・工場を構える<梅屋>。なんと創業は大正15年。2022年には創業96年を迎える伝統と歴史のある企業です。和歌山県の特産品である「紀州産南高梅」を使用した梅干しをはじめ、梅酒や梅ジュースなど、梅を使った商品を数多く手掛けています。

会社に隣接するレトロなロゴが目印の田辺工場では、梅屋で手掛ける主力商品である「梅干し」や、梅の実が入った「うめドリンク」などを製造しているとのこと。また、他企業からの依頼で商品開発・製造をすることもあるそうです。
工場に入ると梅の香りが押し寄せ、まず目を引いたのは梅干しが入った樽。天井近くまで積み上げられた樽の中には、梅干しがぎっしり。梅の種類や、粒の大きさごとに分けて製造するそう。


工場の外では、出荷に向けてたくさんの梅干しが運ばれていました。田辺工場は田辺湾沿いにあるため、工場の目と鼻の先には海が広がります。夕暮れの時間帯は、取材に伺った日も、思わず足を止めて見上げたくなるほど、きれいな夕日を見ることができました。

100年近く続く梅屋の歴史の中には、海外との交流も。工場には「梅王之王」と木彫りで装飾された記念品が飾られていました。こちらは、親交のある台湾の企業からの贈り物。「梅の王の王」という「梅一筋に手掛ける」梅屋だからこその言葉。
「梅王之王」の下に書かれている「鶯の宿」というのは、梅屋を代表する商品の一つ。青梅を一つひとつ丁寧にしその葉で包み、砂糖漬けにしたもの。ここでも驚きなのは、現在でも人による手作業で一つひとつ青梅の仕込みを行うそうです。
「より多くの人に梅の魅力を届けたい」

今と変わらず昔から、丁寧に梅と向き合ってきた梅屋。節目となる100周年に向けて「より多くの人に梅の魅力を届けたい!」との想いを強く抱いています。
そのため、今回の商品開発では、梅屋で定番の梅干しや梅酒などではなく、お子さまからご年配の方まで、朝夕問わず楽しんでいただける「3種類の梅コーディアル」を考案。ギフトとしても様々なシーンや相手に贈れるように、味わいはもちろん、カラーリングやデザインにもこだわって開発した自信作です。

商品開発担当者の山下晴久さん。山下さんの趣味は料理。色々な食材を組み合わせたりすることも好きだとか。今回の取材時も、梅を使った調理を自らご用意してくださいました。商品開発でも、料理で培った食材同士の掛け合わせがヒントになることもあったそう。

山下さんに商品開発で苦労した点を伺ったところ「それぞれのコーディアルの味わいに“違い”を作ること」と答えてくれました。梅を濃縮させてつくるドリンクは、梅の種類や製法を変えても、味わいに違いや変化を出すことが難しいそうです。
だからこそ「今回の『3種の梅のコーディアル』の開発にあたり、梅本来の果実味をより引き出し、フルーティな味わいを表現することにも力を注ぎました。味わいの多様性と梅の果実味を活かすことで、コーディアルの楽しみ方も幅広くなると考え、それぞれの味の違いが感じられるよう商品開発を進めていきました」と山下さん。
和歌山を代表する2種類の「梅」

今回の商品には、2種類の和歌山を代表する梅が使われています。
一つ目は、和歌山県で大正時代から歴史のある希少品種の「古城梅(ごじろうめ)」。硬く引き締まった実は、型崩れしにくいことから、梅酒などで使われることが多いそう。梅屋では、昔から梅シロップをつくる際に使用する品種です。
今回のギフトセットにも入っている「CLASSIC(クラシック)」も古城梅からつくられています。

CLASSIC(クラシック)
“青いダイヤ”とも言われる、希少な品種「紀州古城梅」の果汁を使用。梅屋伝統の古き良き“オールドスタイル”で、懐かしさのある甘酸っぱさが特徴です。こちらはドリンクとしてだけでなく、料理に隠し味として使うのもおすすめ。特に豚の角煮に少量入れると味わいがより豊かになる印象。
二つ目は、和歌山県のブランド品種である「紀州南高梅」。果肉が柔らかく、梅干しに加工することが多いですが、果実味とほのかな甘みが感じられるのが特徴です。
今回の商品では、梅の果実味を活かした“フルーティさ”にもこだわりたいので、南高梅を使用した2種類のコーディアルを製作。
ワインをイメージしたカラーリングで、梅果汁を脱色し透明感を引き出した「白」と、梅果汁に赤しそのエキスを合わせた「赤」の2種類。

WHITE(ホワイト)
紀州南高梅の果汁を透明感のある色合いに仕上げています。雑味がなく、スッキリ感を求めたコーディアルです。
RED(レッド)
紀州梅果汁と赤しそエキスを合わせ、深く鮮やかな真紅の1本。梅と赤しその香りと、やや甘みのある後味が魅力。
味わいに変化をもたらす和歌山県産「スパイス」と「ハーブ」
今回のギフトセットには3種類のコーディアルと合わせて、和歌山県の食材を使った「スパイス」と「ハーブ」もセットになっています。料理が趣味の山下さんならではのアイデアで、梅と違う素材を組み合わせることで、さらに味わいに変化が生まれ、楽しみ方の幅も広がります。

一つ目は「ドライジンジャー」。和歌山県那智勝浦町にある<vege like 安田農園>で、こだわりの農法により生産された生姜を乾燥させたものです。梅と生姜は、相性が良く料理でも組み合わせるとグッと風味が豊かになります。おすすめは、スッキリ感が魅力の「WHITE(ホワイト)」に合わせること。よりキレのある味わいになり、ハイボールなどに少量混ぜても◎
二つ目は「乾燥シナモンリーフ」。和歌山県日高川町の<かんじゃ山椒園>のシナモンリーフを乾燥させたもの。梅本来の甘さがより際立つので「RED(レッド)」と合わせてほしいそう。甘さが際立ち、香りも豊かになるので紅茶に合わせて、ホットで楽しむのもおすすめです。
もちろん、どのコーディアルもソーダや水でシンプルに割って飲むのもおすすめ。梅本来の魅力を充分に楽しむことができます。また、スパイスやハーブを漬け込む期間によって、味わいに変化が出るのもユニークで、ギフトを受け取った相手を楽しませるポイント。
今回の梅コーディアルは香料などを使用せずに、和歌山県産の「梅」と「スパイス・ハーブ」が持つ本来の魅力によって手掛けられているのも、和歌山で永く愛される梅屋ならではのこだわりです。
【梅屋 / UMEYA】梅コーディアル
和歌山県産の素材で作られた梅コーディアルのセット。古城梅や南高梅を使用して作る3種類のコーディアルは、付属のスパイスやハーブを加えて味わいの変化が楽しめるのも嬉しいポイント。こだわりの美しいカラーリングは、幅広いギフトシーンで活躍してくれる印象です。

